今から話す行為は、良くないことなので
ぜったい、まねはしないでください。
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地下鉄の階段をおりていたら
飛び込んできたアナウンス。
「発車いたします！
とびらがしまります！！」
これを逃すと遅刻かも！
とっさに思ったわたしは
あわてて階段を駆け降り、
かなり混雑していた車内に
もっていたコロコロをまず入れ
閉まりかけの扉の中に、
間一髪、すべり込みセーフ！
っと思ったら
直前にとびらが閉まり、
わたしのからだは
左右からガッツリ挟まれる形に！
あまりにもきれいに挟まれたため、
前にも後にもまったく身動きとれず。
さあどうする！
しばし時間がとまった。
車内のひとたちが
固唾を呑んで見ている。
ふつうは駅員さんが気付いて
いったん開けてくれそうなものを、
気付かないのか、意地悪なのか？
そこで、渾身の筋力をふりしぼって
前に出た！
弾かれたように、とびらが閉まった。
「おぉっ！！」
おっさんの一人が声をあげた。
張りつめていた社内の空気が
ふわっとゆるんだ。
時間にして、3～4秒ぐらい？
スローモーションのようやったけど。
その後、わたしは何事もなかったかのごとく
他の乗客に溶け込みましたとさ。
しかし、
あれだけきれいに挟まれたら
ぜんぜん痛くないもんや・・・
――くりかえして言います。
良い子はぜったいにまねしないでね！
わたしも二度としません。
