とつとつとした、オルゴールの音色。
かなしいの?
さびしいの?
それとも、たのしいの?
なかに居るのは、ちっちゃな機械。
あなたの、温度や気持ちは伝わってこない。
たんたんと、もくもくと、演奏するのみ。
あなたは、もどかしく思っているかもしれない。
でも、落胆しないで。
きくひとの気持ちが
はっきりと、その調べに投影される。
たのしい曲が、あるときはかなしく、
さびしい曲が、あるときはたのしく、
ひとつひとつの音符が、
きくひとの気持ちをまとって、
羽を生やして、
宙に舞っていく。
ぽろん、ぽろん・・・・・