ちょっと、服を見たかった。
デパートの閉店時間は夜の9時。
私が入ったのは8時半過ぎていたので、まあ、今日は見るだけ、って感じで
婦人服のフロアをウロウロしていた。
見ているうちに、結構気に入ったのがあった。
でも、その時点で時計は8時55分。
店内はお客もまばら、なんとなく片付けモードだ。
そのブランドのスタッフに「これの色違いは?」とか
「サイズは?」などと質問して、
「もう試着はできないでしょうから、また改めて来ますね」といった。
彼女はほっとした感じで、「はい、またお待ちしています!」
それからすこし移動したところのブランドMKにこれまたいい感じのが!
でももう8時57分。
そこの若い女性スタッフにさっきとおなじせりふをいった。
「いくらなんでも遅すぎるしね~」
そしたら
「いえいえ、まだ大丈夫ですよ!他にもお客さまいらっしゃいますし」
「え?いいの?」
「どうぞどうぞ、ごゆっくり試着してください」
ではお言葉に甘えて、と試着してみると、やっぱりいい感じ。
こんな色のもありますよ、とか、こんなデザインは? とか、
他にもいろいろ持ってきてくれる。
蛍の光をききながら、何着も試着させてもらって、
「決めた」ときは、かなりの時間オーバー。
ごめんなさいね~。
でもすごーくいい買い物ができました。
臨機応変。
枠からはみ出ることも、ときには大切。
ナイス・サーブ!
1週間後、買ったスーツにあうインナーを、
またのこのこMKに買いに行きましたとさ!