大阪・神戸・三宮を拠点に活躍するジャズボーカリスト伊藤アイコ
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SAKURA

記憶力はものすごく悪いが、
小さいときの出来事は、
その瞬間の視覚や気持ちとともに克明に蘇ってくることがある。
小学校1年生の、おそらく入学後すぐの父母参観日。
もしかしたら、入学式当日かも?
こどもたちは、みんなそわそわとして、緊張もしていたとおもう。
教室で、先生が、なにかの質問をした。
内容はわすれたが、たぶんそんなに難しい質問ではなかっただろう。
窓の外には桜が咲いていたから、桜について何か言ったのかもしれない。
だーれも手をあげない。
しーーーんとして、固い空気。
全員が、あたらしい環境に緊張しているのだ。
気がついたら手を挙げていた。
先生は、ほっとしたように、私の名前を呼んだ。
びっくりした。
多分、わたしは、手をあげてみただけなのだ。
あてられることを想定していなかった。
だから、どうしていいのか、わからない。
立ったけど、そのままもじもじしているしかなかった。
「あ、せっかく言おうとしてくれたけど忘れちゃったんやねー、ありがとう。」
先生は、やさしくフォローしてくれた。
ほうざきせんせいという、暖かい感じの若い女の先生だった。
(その後、とっても世話になった)
後ろにいた母がそのときのことを覚えているかどうかは確かめていない。
おそらく忘れているだろう。(はずかしくて、覚えているかも?)
いまでも桜の季節になると、あのときの、気まずい一瞬をおもいだす。
「ねえ、しょうじき、なんで手あげたん?」って
そのときの自分にきいてみたい。

2010/03/25 | 日常
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