情報は多ければいいっていうもんでもない。
情報が多いばかりに、肝心の部分を見失ってしまう場合もある。
誠意のあることを表そうと、言葉を尽くして情報を繰り返すあまり、
逆に、聞く側の気力を失わせてしまうこともある。
そこに誠意は、ない。
先週、遅れに遅れた朝のJR。
駅の電光案内板は、まっかっかだ。
ちょうど快速の線路側に1時間以上前の快速が入ってきたので
それに乗った。
車内アナウンスがたえまなく流れる。
今朝早く信号機のトラブルがあったこと。
そのため、ダイヤが大幅に遅れていて、
大阪駅までのあいだに複数の電車が居ること。
それらが止まったり動いたりするため、
この電車も止まったり動いたりすること。
何度も何度も、噛みながら繰り返す。
快速だから、乗客の入れ替えはないのに。
止まると、
「ただいま、前をいく電車がとまっております。
そのため、この電車もとまっております。」
いわんでも、わかるわっ!
さらに、
「ただいま、また前の電車がとまったため、
この電車は、立花駅手前で止まっております。」
景色見えてるし、わかってるわっ!
それに快速やし関係ないやろっ!
動くと、
「ただいま、電車が動き出しました。」
実況中継かいっ!
もういいって。
たのむから、黙っといて。
長時間にわたる詳細解説つきノロノロ運転の末、
尼崎につく直前、
「この線路には大阪駅までの間にまだたくさんの列車がいます。
お急ぎの方は、別の線路の各駅停車にお乗換え下さい。」
初めての有益な情報を、チラッと一回だけ。
ごみ情報に疲れて眠りやウォークマンに逃げた人たちは
おそらく聞き逃しただろう。
どうやら、快速・新快速の線路がとくにひどかったみたい。
それ、西宮駅で、乗る前に教えてほしかったわ。