大阪・神戸・三宮を拠点に活躍するジャズボーカリスト伊藤アイコ
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Do Re Mi

曲のメロディをドレミで歌うとき、その歌い方は二種類にわかれる。
キーが変わっても普遍的なドレミ(C、D、E)で歌う「固定ド」の人と、
キーが変わるとそれに連動して、そのキーでのドレミで歌う「移動ド」の人とがいる。
たとえば、鳩ぽっぽの歌をFのキーでうたうとすると、
固定ドのひと「ファ、ソ、ラ、ドラファ、ソ」
移動ドのひと「ド、レ、ミ、ソミド、レ」 
となる。
わたしは移動ドだ。
ちっちゃいときから、移動ドの世界しか知らなかった。
固定ドのひとは、それだけで尊敬してしまう。
こういう人たちは、絶対音感の持ち主が多い。
固定ドで歌うことができるなんて、神業にちかいと思ってしまう。
ハーミスの練習用の私の譜面は、自分のパートの音符のそばにすべて、「ド」とか「レ」とか「bミ」とか、書き込んである。
あわせて歌うときは、音符というよりはそのカタカナをみながら歌う。
譜面としては、かなり見場が悪いが、それがないと歌えないといってもいい。
その書き込みさえあると、百人力だ。
あとの二人がなかなか音がとれないと、なんでとれないの?と思ったりする。
ところが、移動ドには決定的な弱点がある。
転調だ。
一度にスパッと転調して、その後そのキーで行く、という場合は、問題ない。
転調後に、あらたなドレミを作っていけばいいから。
ややこしいのは、転調、転調がみじかいサイクルで重なっていくようなやつ。
たとえば How High the Moon みたいに。
こうなると、わたしの「移動ド」フレキシビリティは完全に混乱してしまう。
武装を解かれ、戦場の野原にひとりほっぽり出された武士みたいに。
あるいは、眼鏡をおとしてしまったド近眼のひとみたいに。
おてあげ。
あとの二人が、なんでとれないの?って顔をする。
うーーん、
人には人の、ど、れ、み。

2010/01/14 | 日常
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