一発勝負が苦手。
一回で結果を出すのがヘタ。
だからなのか、昔からスポーツは、タイムを競う競技や、一回のパフォーマンスで結果が決まる競技には惹かれなかった。
テニスやマラソン、ゴルフなどに打ち込んできた。
だって、最初にヘタ打っても、挽回の余地がある。
じっくりと、自分の力を出すことが出来る。
もちろんその逆(最初はよくて尻すぼみ)もあるのだが、どちらかといえばスロースターターの私は、終盤で盛り返すことが多かった。
テニスは学生時代、下級生がボール拾いにつくのを全員嫌がるほど、私の試合は長かった。
自分に決め球がない分、相手の決め球をコート中走り回って返し、そのうち相手が「イーーッ」となってミスする、それが典型的パターンだった。
「逆クロスの壁」といって、嫌がられていた。
でも試合が拮抗して、最後の最後に、タイブレークのサドンデスになると、たいてい敗けた。
たった一回の勝負。
あとがない。
そう思うと、手足が萎縮して、別人のようになった。
いまも本質的にかわらない。
オーディション的なことも苦手だ。
一発勝負のスポーツですごい記録を残すひとや、コンテストなどですばらしい結果を出せるひとは、すごいと思う。
野球のピンチヒッターで出て、打ってサヨナラ勝ち!
なんて素敵!
偶然ではない。
どの場所の自分を切り取られようとも、結果を出せる。
そのベースには、並外れた集中力と、日ごろの鍛錬があるのだろう。
めざすは、サドンデスに強い人間!
サドンスリープは得意ですが。(のんだら)