住宅街を歩いていたら、
丸まげを結った
いわゆる「おばあちゃんの知恵袋」にでてくるような
ちいさなおばあちゃんが
ジャージ上下着て
ママチャリにのって
颯爽と抜かしていった。
と思ったら、その後ろから
白髪をポニーテールにして
やっぱりジャージを着たおじいさんが
これまたすこし大きめのママチャリにのって
かけ抜けていった。
二人連なって
すごいスピードで、角を曲がって行った。
そのあと、同じ角を曲がったら
二人の姿はすでにどこにもなかった。
幻をみた?
いや。
おばあちゃんの丸髷のうしろ姿が、
まだまぶたの裏に焼きついている。