かねてから聴きたいと思っていたジャズシンガーL・Cさんのピアノとのデュオを聴いた。
これまで、トリオとやるのは何度か聴いた。
彼女自身がミュージシャンを束ね、それぞれに刺激しながら、ぐいぐい引っ張っていく。
聴衆もおなじ雲に乗って全員がGROOVEする、いつも、そんなライブだ。
ところが・・・
デュオではまったく違った世界が開けた。
スツールに腰掛けて歌う彼女は、お客さんと世間話している感じ。
決して声は張り上げないが、緩急自在におしゃべりが続く。
ストーリーが展開するので、飽きない。
ピアノのEMIKOさんは、そうそう、ほんで?と相槌をうちながら寄り添う。
寄り添うというより、包み込むって感じかな?
そう、どんな動きをしても、身体にうつくしくフィットする、シルクの良質なドレス。
それを身にまとい、優雅に舞う彼女。(実際にはすわってるのに)
いやー、ええもん、聴かせてもらいました。