同僚のY子が自動販売機で130円の水を買おうとして、1000札を入れた。
そしたら、おつりがどんどんどんどん落ちてきた。
チャリン、チャリン、チャリン、チャリン、
チャリン、チャリン、チャリン、チャリン、・・・・・
いつまでたっても終わらない。
「いったい、どうした・・・?」
中でなにが起こっているのか?
受け皿のぞいたら、落ち続けているのは10円玉。
どんどん積もって、積もりすぎて、音もチャリンからガチという鈍い音に変わっている。
受け皿、あけようとしても10円玉がぱんぱんにたまってきているので、あかない。
やっと、止んだ。
1センチもあかない受け皿から、小指の爪入れて、一枚ずつ10円玉をとりだす。
Y子の手のひらにのせていく。
いちま~い、にま~い、さんま~い、よんま~い、、、、、
結局、10円玉が22枚と、50円玉が1枚、100円玉が底に6枚張り付いてた。
自販機にむかって真剣に問いかけた。
――ねえ、おまえ、何考えてるねん!
――人のこと、おちょくってるん?
自販機のなかから、「けけけっ」という笑い声がきこえたような・・・・・