JRの社内アナウンスでは、ご丁寧にも「発車、停車の際は左右に揺れますので、お立ちの方はつり革などにおつかまりください」などと注意してくれる。
でも、発車、停車の際よりも、もっと激しく左右に揺れるところがある。
神戸線でいえば、大阪駅からほんの少しだけ西の、郵便局本局の横あたりだ。
おそらく、レールの連結の関係だろう。
揺れると予想して、身構えて立っていたとしても、かなりよろけてしまう。
あそこまで丁寧にアナウンスするのなら、ピンポイントで、その地点にさしかかる前に、「揺れますので･･･」と警告してほしい。
だって、だいぶ前のことだが、忘れもしない。
残業でよれよれになって大阪駅から乗り込んで、前の方の車両へ移動しようと歩いていた私、いきなり例の地点にさしかかったとき、（足腰が弱っていたのだろう）激しくよろけ、座席にすわっていたオバサンの上にぽっこり腰掛けてしまった。
びっくりしたオバサンの顔とまわりの顔！ それ以上にびっくりしたのは私だったが。
「ごめんなさい！大丈夫ですか？ごめんなさい！」とひたすら謝りたおして、逃げるようにその車両を後にした。
さいわい、オバサンは頑丈で、何ともなかったからよかった。
子供とか、おばあさんじゃなくて、よかった・・・
それ以上に、オッサンじゃなくて、よかった・・・
