今年と来年のあいだには、高い壁がある。
年の瀬とはよく言ったものだ。
壁がそびえているので、年末に近づくにつれて圧迫感が増す。
どうやったらちゃんと越えられるのか。
壁のこっち側でスタックしてしまったらどうしよう。
気分は、走り高跳びか、棒高跳びの選手みたいだ。
うまく助走をつけていかなければならない。
もうそろそろ加速しなければ!
ああ、だめ、踏切りがうまくいかないかも・・・・・
キャーーダメ!たすけてー!!
ガキーーーン!!
と、ぶつかったはずの壁は、実は透明で、気がついたら来年側に放り出されていた。
年越しはいつも、こんな感じだ。