ライブ会場に行くため、バタバタと家を出た。
大荷物をもって、駅に急ぎ、わずかのタイミングで乗り遅れた電車の次は何分かなーなどと電光板をみながらホームを歩いていたら、なんだか足元に人々の視線を感じる。
なんやろ?と思うと、女性が近づいてきて、「あいてます!」と指をさした。
なんとびっくり、右足のロングブーツのファスナーが足首の上から開いていて、足ひれみたいになっている。
玄関で足を入れてから、上までファスナーを上げるのを忘れていたみたい。
駅まで歩いてきたのだから気がつきそうなものだが、慌てていたのと、七分丈パンツをはいていたためうまく内側にひっかかっていたのだろう。
「すいません、ありがとう!なにしろ急いでたもので・・・」 などとわけの分からない言い訳をしながら、呆れ顔の女性に笑顔で御礼をいい、ベンチに座ってあわててファスナーをあげた。
あーはずかし!
でも、ズボンのチャックじゃなくてよかった・・・
(ていうか、ある意味、ズボンよりはずかしい・・・・?)