9月といえば中秋の名月。
お月見といえば、大きなまん丸なお月様の下に、縁側に置かれたすすきと月見団子という構図がすぐに出てくる。
お団子は、白くて大きくて丸い(球形にみえる)。
かならずピラミッド型に積まれている。
あのお団子を、小さいときから食べてみたくてしかたがなかった。
でもありついたことがない。
実際の月見団子は、白玉であんこを包んだ(あんこで白玉か?)小ぶりの、まんまるとは程遠くてピラミッド型には積めないシロモノだ。
団子やまんじゅうは苦手なので、いまの私はどっちみち食べられないかもしれないが、あの絵に描かれたまんまるな月見まんじゅうって、実際に存在するのだろうか?
わたしの長年のイメージのなかでは、味は漠然としか想像できないが(おもち+マシュマロ風?)、なんだかおいしそうなのだ。
ちびくろサンボの虎バターもそうだが、実際にはありえないものの、「なんだか」おいしそうだなー、たべてみたいなーという、小さいころからのイメージは、大人になっても消えないものだ。
夢の中でもいいから、どんな味か、ためしてみたい。