阪神淡路大震災から今年で29年。
能登の地震から2週間。
ちょうど10年前の今日、こんなことを書いている。
状況は今もそのまま当てはまる。
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2014年1月17日 ·
破壊された街。
ほこりだらけの空気の中、呆けた顔で黙々と歩く人々。
終末の絵図を見ていた。
時間がとまっているかに見えた。
なのに太陽はそれまでと同じように昇り、
沈んだら月が瓦礫を照らす。
時間は決して止まらないことを
冷酷にも、自然の営みが人々に教えた。
大きなものを失ったひとにも、
何も失わなかったひとにも、
平等に、淡々と時間が流れた。
生きていくためには
喪失も、悲しみも、不平等も
受け入れなければ進めないことを知った。
あれから19年。
世界中で起こっている同じようなこと、
もっと過酷なこと。
いまだ彷徨うひとつひとつの魂に、
せめて安らかに
残った大切な人々の道を照らしてくれるよう
祈るしかない。