大阪・神戸・三宮を拠点に活躍するジャズボーカリスト伊藤アイコ
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たかがスポーツ、されど。。。

学生時代のテニスの試合で、とても大事な場面、たぶんかなり大きなダブルスの試合のマッチポイントだったと思う。チャンスボールが上がり、パートナーがスマッシュを打ったのだが、ボールがネットの上淵に当たり、そこからネットの淵の上を左に向けてコロコロコロと50センチほど転がって、最後は相手側のネット際にポトっと落ちた。その間何秒だったか。。。あのときボールは「うわっ、どうしよ!どっちに落ちたらいいんや!」と思ってたような動きだった。ボールがそんなこと判断するはずないけど、明らかにボールがこちらを選んだと思えるマッチポイントの瞬間だった。
ひとつ思い当たるのは、スマッシュを打ったパートナーの気迫、というか気持ちが乗り移ったのだろう。

たとえば、ゴルフのパット。
ボールが入るように見えて嫌がらせのようにカップの淵で止まったり、くるくる廻ってからしぶしぶ入ったり、まるで意思があるような動き。パットが外れた瞬間、ボールとの意思疎通ができていないことを思い知らされる。
あるプロゴルファーは、パットを打つ前に、カップに吸い込まれるボールの姿を思い描きながら、ボールに「ぜったいあの穴に入ってください」と言い聞かせながら打つと言っていた。

卓球のサーブ。
球を丁寧に掌にのせて、顔の近くから注意深く打つ。あのときプレーヤーは球に対して「さあ行くぞ、頼んだよ!」と念を送ってるのだろうか? あの瞬間の姿が好きだ。

サッカーも、ラグビーも、野球も、しかり。
ボールは、ただの物体ではなく、操る人間のエネルギーをあきらかに受け取って、自ら意思をもつように動く。

球技だけじゃない。
自分が使う道具。体育館の床。グラウンドの土。
みんな、選手がそこに念を入れて、自分の味方になってくれるようになんらかのおまじないをしているのかもしれない。
そうすると、無機質な「もの」が、意思の力に動かされ、奇跡を起こしたりもする。

たかがスポーツ。されどスポーツ。

どんな「念」が、エネルギーをもって空気全体を動かすのか、見ていて飽きない。

2021/07/26 | 日常
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